待遇が良く人気な公立の保育園には、正規職員と臨時職員の2つの雇用形態があり、どちらも公務員として位置づけられています。雇用形態が異なると、仕事内容や待遇が異なる場合があります。正規職員と臨時職員はどのような違いがあるのでしょうか? また、臨時保育士として就職するにはどうしたらいいのでしょうか。今回は、臨時保育士と正規保育士の違いについてご説明していきます! 就職活動をするときの参考にしてみてくださいね。
「臨時保育士」とは、その名の通り「臨時」で働く保育士のことです。働く場所は、公立の保育園です。法律では、地方公務員法の22条の「臨時職員」に当てはまるので、「地方公務員」になります。場所によっては、「定数外職員」や「非常勤保育士」という呼ばれ方をしており、公立保育園の人手不足を補う役割を持っています。
正規職員の場合は、年に1度募集をしていることが多いですが、臨時保育士の場合は通年で募集していることがほとんどです。正規職員を雇うと費用がかさむので、人件費削減のために臨時職員を増やしているようです。
臨時保育士は雇用期間が限定されていることが多く、正規職員と比べて待遇面に差があります。
1、勤務時間
臨時保育士の勤務時間は保育園によって異なりますが、正規職員と同様に早出・遅出があります。しかし、正規職員より時間がフレキシブルな傾向にあります。子育てや介護をしている方など、勤務時間に制限がある方には融通が利きやすいと言えます。
2、仕事内容
仕事内容は、正規職員とあまり変わりません。公立保育園の中には、正規職員より臨時保育士の人数が多いところもあります。ですので、仕事内容は、クラス担任や指導案計画、イベント準備、日誌、保護者対応など多岐に渡ります。責任も正規職員とあまり変わりません。
正規職員と臨時保育士は待遇面が異なります。チェックしておきましょう。
1、気になる賃金
正規職員は月給と賞与がありますが、臨時保育士は、時給制や日額制のところが多いです。中にはボーナスや退職金がでるところもありますが、自治体によってさまざまです。全体的に見ると、臨時保育士は正規職員に比べて給料が低めです。
また、臨時保育士は地方公務員となるため、副業は禁止されています。給料が低くても副業はできないので、就職する前にどのくらいの給料がもらえるか把握しておくことが大事です。
2、社会保険
正規職員と同様、勤務時間を満たせば社会保険や雇用保険に加入できます。
3、正規職員にいずれなれる?
「臨時保育士として働けば、近い将来、正規職員になることができるのではないか」と期待しますよね。しかし、臨時保育士として働いても正規職員になれるわけではありません。正規職員になるためには、公務員試験に合格し、空きのある公立保育園に就職する必要があります。
臨時保育士として働く場合は、都道府県に保育士登録後、自治体の窓口へ申し込む必要があります。そして書類審査や面接を受けることになります。勤務条件は、ハローワークや広報誌、市町村のホームページに掲載されているので、勤務時間や給料、働きたい保育園をチェックしてみて下さいね。
自治体によっては、臨時保育士を「登録募集」としている場合があります。これは、すぐに働けるというわけではなく、あらかじめ登録し、お呼びがかかったら働くというスタイルのです。すぐに働きたいと考えている方には向かないので注意が必要です。
公立の正規職員は年齢とともに昇給しますし、給料が安定しているので魅力的ですが、臨時保育士の場合は、給料も安く、仕事内容も正規職員と変わらないのであまりメリットがないように感じられますよね。でも、ライフスタイルにあった働き方ができるので、勤務できる時間や日数に制限がある方にはオススメです。また、公立の保育園は、開園時間が短く比較的ゆったりしているところが多いので、マイペースに働きたい方には合っているでしょう。
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