2015年、厚生労働省の調査で、保育士登録者約119万人のうち、潜在保育士(保育士資格を持ち登録されているが、 社会福祉施設等で勤務していない者)が約76万人いることが分かりました。
保育士不足が深刻化し社会問題として叫ばれるなか、1991年の創立以来、一貫した子育て支援を行い、目黒区港区を中心に18か所の保育施設を運営しているアソシエ・インターナショナルでは、今年23人の新人保育士が誕生しました。
今回は、2018年にアソシエ・インターナショナルに入社された、新人保育士3名にインタビューしてきました。ご出身が、北海道、鹿児島、埼玉とばらばらな3名ですが、どうして東京のアソシエ・インターナショナルへ入社を決めたのか、今後どんな保育士になりたいのか、詳しくお話を伺ってきました!
左から、鹿児島女子短期大学卒Uさん(鹿児島)、帝京平成大学卒Sさん(埼玉)、拓殖大学北海道短期大学卒Mさん(北海道)
※括弧内は出身地
ーー本日はありがとうございます、早速自己紹介からお願いいたします!
M:拓殖大学北海道短期大学卒業後、アソシエ・インターナショナルに入社した、Mです。0才児クラスを担任しています。私がアソシエに入社した理由は2つあって、ひとつは就職は絶対東京と決めていたこと、もうひとつは大学2年生のとき実習でアソシエにきて、「ここで働きたい!」と思ったからです!アソシエ一直線です(笑)
U:私は、鹿児島女子短期大学を卒業し入社したUです。1才児クラスを担任しています。保育士になりたいとずっと思っていたのと、高校生のときから実家がある鹿児島から出て、東京で自分を試したいと思っていたためです!
M:そうだったんだ、ちなみに私、U先生の鹿児島弁うつっちゃっているよ(笑)
U:ふふふ(笑)私がアソシエに決めたきっかけは、先輩たちが何人も就職していて、大学の先生からも、「東京だったらアソシエがオススメだよ」と言われたからです。それで直接アソシエでお話を聞いて、「ここで働く!」と決めました。
M:知らないところにポンって行くよりは、先輩が行っているところの方が安心するよね。色々とお話も聞けるし。
U:うん、そうだよね。
M:あと、私自身幼稚園出身ということもあって、最後まで保育士か幼稚園教諭かで悩んでいたんですけど、アソシエには英語、体操、芸術、音楽と独自のアクティビティがあるので、学べることもありそうだなぁって。それも決め手ですね!
S:僕は帝京平成大学現代ライフ学部保育幼稚園コースを卒業して、アソシエにきました。2才児クラスを担任しています。保育に興味を持ったきっかけは、子どもの頃から自分より小さい子の面倒を見るのがすごく楽しかったからです。大学受験のときに保育科に進もうと考えた時点でピタっと道が決まりました。
M:S先生もなんだ!私も小学校1年生のとき、いとこが生まれて面倒をよく見ているうちに保育士になりたいと思ったの!
S:保育を身近で感じられる環境って大きいよね。あとたまたまですが、小中学校の職場体験が保育園だったことも、保育士を考えるひとつの要因でした。
ーー出身がばらばらということですが、ホームシックになったりしませんでしたか?
M:アソシエには宿舎借上げ制度を利用して、東京での一人暮らしをはじめた同期がたくさんいて、みんなが近くに住んでるから、ホームシックにはならなかったですね。
U:同じ短大から入社した子もみんな一緒なので、さみしくないです。安心できるし言葉通じるし(笑)
M:ねっ!体調崩しちゃったとき、そばにいてくれることで本当に安心できるし、ちょっと凹んだときでも同期の子の部屋に行って話すと、「よしっ明日も頑張ろう」ってなるよね。
ーー会社のフォロー体制がしっかりしているのですね。
S:会社のフォロー体制はもちろんですが、保育体制もしっかりしていると思います。お休みの先生がいたときはフリーの方が必ず入ってくれたり、休憩のときも他のクラスと協力しながらしっかり1時間とれるようにまわしたり。人が足りなくて不安になることは絶対ないです。
M:1時間の休憩をしっかり取れるのっていいなと思います。忙しくて休憩を早めに切り上げたり、休憩時間中に連絡帳を書かないとっていう保育園があるって聞きますが、アソシエではゆっくり休憩がとれて嬉しいです。
U:休みもちゃんと取れるよね。社会人1年目として社会人の生活リズムがどんな感じか分からない状態で働いているときに、ちゃんと休みが取れたり、定時で家に帰って自分のこともできたり、息抜きがしっかりできる環境って本当にありがたいなぁって思います。
S:あとは先輩のフォローもありがたいです。行事用の装飾を作ったとき、先輩から、「自分で考えて色々やってごらん」って言っていただけて。その先輩に相談したり手伝ってもらいながら、はじめてちゃんとした装飾を作ったんです。今ではお気に入りになっていますね。
ーーなるほど。みなさんが感じるアソシエの魅力についてお聞きしたいです。
U:私が実習した保育園は毎日忙しくて、家に帰っても制作物を作らなきゃならないほどだったんです。でもアソシエでは持ち帰ってする仕事がほとんどないです。行事の前にちょこっと残って準備することはもちろんあります!でもちょこっとです!だから家のこともしっかりできています!
S:たしかに21時、22時まで残業…なんて話を聞いたことがあるなぁ。次の日の仕事に支障が出るので、それはちょっと大変だなぁって。勤務体制はやっぱり大事だと思うから、アソシエの園見学のとき、ワークライフバランスについて質問したんだよね。勤務体制や保育体制がしっかり取れているということは会社としての信頼感にも繋がるよね。
U:そうそう!
M:先生方が本当に仲良しなところも魅力のひとつだと思います。女性が多い職場だから、正直ギスギスしているかもって思っていて、覚悟していたくらいです(苦笑)でも実際は違って、穏やかな先生たちが余裕を持って子どもたちに接しているから、子どもたちものびのびと楽しそうにしていますし。切羽詰まった先生にはなりたくないので、そういう先生いいなって。
U:確かに先生同士の距離が近いから、色々と教えてくれるし分からないところも聞きやすいし。保育士さんの人間関係のイメージは、表では仲良さそうにしているけど影で言っているのかなぁって感じだったから、私も覚悟していた部分あるかも(苦笑)
M:あと、園長先生とは気軽に話せないイメージがあったんですけど、いい意味で裏切られました!プライベートなことに関しても「聞いてくださいよー」って話せますし、先輩たちとの距離も近いから、子どもとの関わりはもちろんですが、大人同士の関わりもあたたかくて良いなと思います。
ーーアソシエの自慢したいと思うポイントはありますか?
S:それこそ、アソシエのこころざしであるひとりひとりの心に寄り添う保育が1番の自慢です。保育室の中でよくリズム体操をするんですけど、他の遊びがしたい子どもも、もちろんいて。そんなとき、「体操する?」とは聞くんですけど、強要はしません。そんな、子どもたちの想いを最大限尊重する保育姿勢が好きです。
U:他のアソシエ系列の保育園と交流する機会があるところです。入社して終わりじゃなく、職員の研修とか年1回の全社会で、全社員の気持ちを固めることができますね。とても居心地よく仕事できているので、後輩にもアソシエをすすめたいなって思います。
M:先日、夏祭りを保育園でやったんですが、その前に準備期間があって、行事のときってどうなるのかなって不安だったんですけど、学祭の準備のときのように、「みんな一丸となってがんばろう!」という感じだったんです。真面目にやるときは真面目にやるし、楽しむときは楽しむ、それが1番の自慢です!
ーーそれでは最後の質問になりますが、これからどんな保育士を目指したいですか?
M:アソシエの中に尊敬する先生がたくさんいます。例えば、子どもたちが納得できる言い方や聞きやすい声のトーンでお話ができる先生。お散歩中、子どもたちが自由に遊んでから集まるまで、待っている子たちが退屈しないように即興で遊びをはじめられる先生。そういう先生たちを見て、「私もこうなりたい!」って思っています!
U:子どもたちに、「先生といると楽しいな」と思ってもらえる保育をしていきたいです。親みたいな気持ちで接したり、ときには一緒にはっちゃけたり…もっともっと子どもたちにとって身近な存在の保育士になりたいです!
S:僕が理想とする先生は、歌やダンスを子どもたちと楽しくできる歌のお兄さんのような先生です。僕自身、心の奥底ではまだまだ恥ずかしいという気持ちがある気がして…あそこまでオープンに表現できるようになりたいなって思っています。もじもじ緊張していたら、子どもにも伝わっちゃうと思いますし。
U:私はいつもわちゃわちゃオープンにはっちゃけているよ!
M:私も!
S:そういえば、最近成長したかなって思うことがひとつあったんです。僕はうさぎ組(2才児クラス)の担任で、お部屋でみんなを呼ぶとき、今まで「うーさぎさーん」って単調に呼んでいたんです。でも、最近ちょっとアクセントを変えて、「うっさーぎさん?」って呼んでみたんです。そしたら、子どもたちの反応が全然違って、大きな声で「はーい!」って。呼び方ひとつでも変えられるようになったのは成長したかなって。
U:成長を感じられるのはすごいことだと思う!成長と言えば、1才児クラスは子どもたちの成長がすごく分かるよ。4月入社当時、ハイハイしかできなかった子が今では立って走り回っていたりするもん。子どもたちと一緒に私たちも日々成長していきたいね!
M、U、S:これからも切磋琢磨してがんばっていきます!
終始目を輝かせながらお話いただいていた3名ですが、「子どもたちのために今自分ができることはなんだろう」と、常に探究心を忘れずに日々過ごしている姿が印象的でした。
超高齢社会をむかえた日本で、将来を担う子どもたちの重要性はますます高くなっていくなか、保育士不足問題は早急に解決していかなければならない社会問題であると認識させられました。そして、保育業界で日々精進していく若い力がもっともっと必要になっていくと感じました。
保育士の想いや考えをこれからもホイキューでは取り上げていきたいと思います。
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